2017年度 一般社団法人 常陸太田青年会議所

 

理事長所信

 

和田 央樹

 

点滴穿(てんてきせん)(せき)

 

~(しずく)であっても岩をも穿(うが)~

 

うまくいくまでやろう。何度でもやろう。

 

 

 

【はじめに】

 

 「新日本の再建は我々青年の仕事である」

 

 昭和24年(西暦1949年)、日本で初めて設立された東京青年会議所の設立趣意書の冒頭にこの一文があります。大戦によって焼け野原となった日本の再建のために、大きな志を抱いて当時の青年達は立ち上がりました。

 

バブル崩壊からの失われた20年、長引く景気の停滞、地域経済の衰退、そして少子高齢化による生産年齢人口率の低下等、閉塞感に覆われた我々が生きる今も、終戦直後とは同列に語ることはできないにせよ、明るい未来を描きにくい時代ではないでしょうか。であるならば、明るい未来を描けるように、我々青年は平成の新日本の再建に立ち上がりましょう。

 

日本は、様々な社会が織りなす共同体です。その社会とは地域や家族、そして個人等、様々な単位で人々が構成するものであり、青年会議所運動の目的は明るい豊かな社会の実現です。国の再建にはその土台となる個人の成長が不可欠であると感じています。まずは我々自身が成長し、未来を見据えて行動していかなければなりません。

 

 

 

【個人の成長】

 

我々青年会議所のメンバーは、一経営者また一労働者として働き、様々な経験を日々積んでいるのは間違ありません。しかし、広く社会を見る機会は多くはないのが現状ではないでしょうか。青年会議所は人生最後の学校といわれます。我々が住み暮らす地域、国内だけでなく、世界に繋がるネットワークがそこにあります。そこには多種多様な見識や経験を持って活動している仲間達がいます。そのネットワークを通じて学び、経験し、交流しましょう。その機会は必ず我々を成長させてくれるでしょう。個人が成長し、揺るぎない個を確立させることは、メンバー自身にとり、生涯かけがえのないものになると確信しています。この機会を活かして素晴らしい人間へと、青年へと成長してまいりましょう。

 

 

 

【仲間の拡大】

 

現在、一般社団法人常陸太田青年会議所は存続の危機にあります。青年会議所運動の根底にある明るい豊かな社会の実現という目的を掲げて運動を進めようにも、会員拡大活動が実を結ばずにメンバーが減少している現状では、その目的を実現するにあたっての活動が不十分になっていると認めざるを得ない状況です。しかし、ブロック大会の主管をはじめとする昨年までの各事業が地域に必要とされていることに疑いはありません。運動をより強く進めていくためにはメンバーの拡大は急務であり、会員拡大は本年行うべき最も重要な活動にほかなりません。我々の活動地域である常陸太田市、常陸大宮市、大子町は消滅可能性都市であるといわれており、青年経済人の減少という現実はあるにせよ、明るい豊かな社会を次の世代に引き継いでゆくために青年会議所の運動を止めるわけにはいきません。成長したメンバーが青年会議所運動の実体験により感じた素晴らしさを地域の青年達に熱く粘り強く説くことで、一人でも多く志を同じくする仲間を拡大し、力強く運動を進めます。

 

 

 

【郷土を想う】

 

阿武隈山地の南端、関東平野の北端に位置するこの地は、自然豊かな地域であり、その豊かな自然に育まれた多くの先人達が常陸国、そして茨城県の中心となって活躍してきた歴史があります。この地域が持つ他にはない魅力を理解しなければ、地域に誇りを持つことはできないでしょう。誇りを持つことが出来なければ、この地域に住むことへの意義を感じることが難しくなります。我々はこの地域についてさらに学び、次の世代に伝えていかなければなりません。

 

また地域の魅力には、地域内ではそれが当たり前すぎて魅力だと感じられていないものもあります。地域の魅力とは必ずしもその地域の人々が決めるものではありません。様々な情報発信や交流によって、これからも見出される地域の魅力が現れるでしょう。我々が地域の広報として地域内だけでなく、地域の外にも大いに発信してまいりましょう。

 

 

 

【地域経済人との交流】

 

 1972年に日本で495番目、茨城県内で8番目に設立された常陸太田青年会議所は、常陸太田市のメンバーを中心に45年の間、日々青年会議所運動を進めてまいりました。奉仕・修練・友情の三信条のもと、JAYCEEとして活躍された多くの諸先輩方は、今も地域の要としてご活躍されております。入会して日の浅いメンバーが多い現状では、残念ながらOB諸兄との関りを持つ機会が少ないため、OB諸兄の青年会議所への想いや青年会議所運動のあるべき姿をもう一度学ぶ必要があると感じます。OB諸兄との交流は、JCを学ぶのみならず、地域の要となるリーダーの姿を学ぶことにもなり、自らの視野を広げる機会となります。先達の知恵を吸収し、自らも地域のリーダーへと成長していきましょう。

 

 

 

【結びに】

 

 2017年はかつてない少人数のスタートとなります。出来ることが限られてしまうかもしれません。我々は、この地域で住み暮らす縁で結ばれた青年です。これからもこの地域の一員であり続ける以上、様々な問題に真摯に向き合いましょう。そして共に汗をかき、絆を深めながら、我々自身が地域の要となるリーダーへと成長するために、明るい豊かな社会の実現のために、運動に邁進してまいりましょう。うまくいくまでやろう。何度でもやろう。

 

 

 

 

 

※点滴穿石

 

  一つ一つの水滴でも、石に落ち続ければいずれは穴を開けることができることから、小さな力でも努力を続ければ、大きな目的を達することができるということ。